docter 院長 Sho Hirano

ごあいさつ

はじめまして、モーラ歯科クリニック院長の平野翔(ひらの しょう)です。当院のインプラント専門サイトをご覧いただきありがとうございます。
インプラント専門サイトと銘打ってはいますが、私自身『歯を失ったら絶対にインプラント』というこだわりがあるわけではなく、患者様のご要望や生活のご状況なども鑑みて、最適な治療をご提案することを心がけております。
インプラントは、あくまでも選択肢の1つにすぎません。当院は患者様に幅広い選択肢をご提示し、その中から患者様一人ひとりにとって最良の選択を、一緒に考えさせていただきます。そのためには、治療の選択肢が幅広い状態で治療に介入させていただくこと、つまり『なるべく早くご来院いただく』ことが重要です。
このページでは、私の自己紹介も兼ねて、私の患者様への想いや、なぜ早くご来院いただくべきなのかといったことをご説明します。少し長くなりますが、ぜひ最後までご覧ください。あなたの歯の健康に、このページや当院が少しでも役立てることを願っています。

経歴

  • 青森県弘前市出身
  • 東北大学歯学部卒業
  • 都内大手医療法人や歯周病専門医の元で勤務医を経験
  • 2019年モーラ歯科クリニックを開設し現在に至る

生い立ち

私は青森県の出身で、公務員の家庭に生まれました。そのため子供時代には歯科に興味を持つこともなく、ごくごく普通に育ちました。

親子で歯科医師をしていて、子供の頃から親の影響で歯科医師になろうと思っていたという方が多いのですが、私にはそういった接点は全くありませんでした。

そんな私がなぜ歯科医師を志したかと言うと、実はあまり深く考えて歯科医師という道を選んだわけではありませんでした。子供の頃から手先が器用だったこともあり、高校生の進路選択の時期には、将来は企業の技術職などと考えていたのですが、なぜか受験シーズンの頃に『歯学部に進学しよう』と思い立ったのです。

今考えても当時の自分がなぜ歯学部を選んだのか、よくわからないのが正直なところですが、結果として今は天職に出会えたと確信しています。

大学では東北大学の歯学部に進学し、勉強はもちろん色々なことに熱中しました。私はとにかく熱中しやすい性格をしていて、大学時代には仙台のライブハウスに通ったり、自分自身もDJとして曲を作ってみたりと、インディーレーベルで楽曲をリリースするほどに音楽に没頭していました。とはいえ音楽で食べていくという未来は描けず、大学卒業後は都内で勤務医として働き始めました。

歯科に熱中するきっかけになった勤務医経験

歯科医師として最初の数年は日々忙しく、歯科以外の趣味などにはほとんど時間を割けませんでした。私自身も歯科医師になったら趣味に時間が使えないことに元々は不安を感じており、予想が的中したわけですが、不思議とストレスはなく歯科医師としての勉強や技術の研鑽に没頭しました。

この頃に『自分は歯科治療や患者様と関わることが何より好きなんだ』と気付きました。

そうして都内の大手医療法人での勤務医を経て、一般的な保険診療の治療の大部分を行えることが確信できたころに、保険診療の範囲では残すことのできない歯を残せるような治療を学びたいと思い立ち、心機一転して歯周病専門院に移りました。

歯周病専門院では、院長も周囲の勤務医も、本当に熱意を持って仕事をされており、まだまだ未熟だった私に多くの時間をかけて歯を残すための治療を教えてくださいました。周囲の先生方の熱意に引っ張られるように、私自身の歯科への熱意もさらにどんどん高まっていき、昼夜を問わず勉強するような日々でしたが、辛いと感じることはなくむしろ日々が楽しくて仕方ありませんでした。

なにより、自分が日々努力して学んだ技術や知識で、患者様が喜んでくださることは、当時も今も本当に嬉しく思います。

その後は2019年に当院モーラ歯科クリニックを開設し、現在に至ります。自分自身が院長となった今でも、歯科への熱意は全く衰えていない自負があり、勤務医の先生にも『熱量をずっとキープできるのが本当にすごいですね。』なんて言われることもあります。

実際に今でも歯科関係の専門書を買ったり、勉強会やセミナーにも頻繁に参加しています。『好きこそ物の上手なれ』とは良くできた言葉で、何より歯科のことが好きだからこそ、何年経っても熱量を持って勉強し続け、患者様に良い治療をご提供できるのだと思います。

勤務医時代は天然歯を残すことを追求しました

私の勤務医時代の大半の時間は、患者様の歯を残すための治療に費やしてきました。最初の頃はマイクロスコープを使った歯の根の治療から始まり、歯周病専門院では高度な歯周病治療を学びました。

患者様の希望としても、いきなり『インプラントをしたい』と言う方はほとんどおらず、『できるだけ歯を残したい』という方が圧倒的に多いです。

そういった意味でも歯を残すための歯の根の治療や歯周病治療は、特に重点的に学んできました。歯科医師向けの勉強会などにも日頃から参加し、歯科医師1年目から今に至るまで、勉強会には積極的に参加しています。

患者様の気持ちとしても、『歯の状態が悪そうだから抜いてしまおう』というよりは、『なるべく残す治療をしてみましょう』と言ってもらえた方が、やはり安心していただけると思います。そして実際に歯を残せた際には、患者様と喜びを共有できることも嬉しく、今でも歯を残すための治療を積極的に行っています。

このような経験から、インプラント治療の前に『歯を残せないか』を検討し、それに応じて歯を残すための治療を行うか、インプラントなどの補綴治療を行うか判断する、といった形の現在のスタンスを確立してきました。

歯を残せなかった場合にも最良の治療を提供するために

歯を残す治療を専門的に学んだ私でしたが、どうしても歯を残せないケースもやはり存在しています。

歯周病で歯がグラグラしていて今にも抜け落ちそうな方や、根管治療後に歯が弱くなって破折している方など、現実的に歯を残すことが難しい場合もあるのです。

歯を一時的に残せたとしてもすぐにまた悪くなることが目に見えているというようなケースでは、やはり抜歯して歯を補う治療を行うことが第一選択肢になります。

これまでの歯科医師としての人生の中で、『残せない歯』『残しても予後が悪いことが明らかな歯』をたくさん見てきました。そのため歯を残す治療だけでなく、歯を失った後の治療も最良のものをご提供したいと考えるようになりました。

こういった考えをもとにインプラント治療をより深く学ぶようになり、現在ではインプラント専門のサイトを作ってしまうほどに、インプラント治療に力を入れるようになりました。もちろん入れ歯やブリッジも素晴らしい治療ですが、周囲の歯に負担をかけず単独で植立することができるのは、インプラント治療にしかない利点です。

ただしインプラント治療は非常に良い治療であると同時に、特に抜歯から時間が経過していると顎の骨を増やす処置や歯肉の移植など、一般的な医院では難しい処置が必要になります。そういった点でも、さまざまな処置が可能な当院がインプラント治療を行うことは、患者様のためになると考えています。

さらに当院の開業に至るまでの歯科医師人生で、歯を残すための治療に専門的に取り組んできた私だからこそ、インプラントが治療後により長持ちするような工夫を凝らすことも可能です。こういったことから、インプラント治療を行う意義を感じ、難しい症例も含め当院では積極的にインプラント治療を行っています。

当院の開業当時に行った母の治療

当院の開業当時、最初の患者様は、私の実の母でした。

私が勤務医の頃から、歯の根が悪くなっており、地元青森の歯科医院で母の歯は抜歯となりました。しかし抜歯後の選択肢が『部分入れ歯』か『両隣の歯を削ってブリッジ』の二択で、入れ歯にも歯を削ることにも抵抗のあった母から『なんとかできない?』と連絡を受けました。

そこで、ちょうど当院の開業間近だったこともあり、初めての患者様として母の治療を行うことに決めました。当院では抜歯後の治療の選択肢は複数あるため、母の希望と現実的な治療期間などの問題から、入れ歯やインプラントではなく、歯をほとんど削らない接着性のブリッジで治療を行うことに決めました。

当院の開業と同時期に行った治療ですが、治療から5年以上が経過した2024年現在でも、審美性・機能性どちらも良好な状態でブリッジを維持し続けられています。

接着ブリッジによる治療後、5年以上経過

母の抜歯を担当してくださった地元の歯科医院が悪いわけではなく、歯を維持するのが難しい状態であれば、抜歯をして入れ歯やブリッジでの治療を提案することは、ごく一般的なことでほとんどの歯科医院で同様の提案をすると思います。

しかし当院であれば、そもそも抜歯しないための治療を提案できたり、抜歯後にも接着性ブリッジやインプラントなど幅広い選択肢をご提示できます。実際に母のケースでも、すでに抜歯済みだったために選択肢から外れた治療が複数ありました。

一般的な歯科医院での治療以外にも、さまざまな選択肢があることを知っていただき、患者様にとって最適な選択をしていただきたいという思いで、日々診療を行っています。

抜歯前に当院にご相談いただくことの重要性について

抜歯前にご相談いただければ、歯をなるべく残すのはもちろんのこと、残念ながら抜歯に至った場合でも抜歯時に適切な処置を行えます。

それによって、抜歯後の治療がより簡単なもので済み、費用の負担が軽減でき、長期的にお口の健康を維持しやすくなります。

当院は治療の選択肢がたくさんありますが、治療の段階が進めば進むほど選択肢は減ってしまいます。特に抜歯の後には、選択肢の数が一気に減ってしまいます。選択肢が最も多いタイミングで最適なものを選んでいただくためには、なるべく初期の段階で当院にご相談いただくことがポイントになります。

例えば他院で根管治療中の患者様が、治療しているのに歯の痛みが取れなかったり、治療した歯に破折が見られるなどで、歯を抜いた方が良いと言われてセカンドオピニオンに来てくださることがあります。歯科医師側から『これだけ治療しても痛みが取れないんだったら抜歯ですね』と言われて、それでも抜歯は抵抗があるからセカンドオピニオンにご来院されるような形です。

そういったケースでご来院された場合に、当院なら必ず歯を残せるかと言われると、そうではありません。当院でも歯を残すのが難しいケースは多々あります。ですが当院であれば、患者様にご納得いただいた上で適切な治療ができるということは、確信しています。

例えば、歯が悪くなりすぎていて一時的に歯を残せても、数年後には抜歯になることが予測できるケースは少なくありません。それであれば数年しか持たない歯に費用と時間をかけるより、思い切って抜歯し、インプラントなどの治療に切り替えていく方が良いのではないか?といったご提案をすることもあります。

ですが『絶対に抜歯した方が良い』といったことは言いません。患者様の中には、長期的に歯が残せないことや、費用がかかることは理解していて、それでも1日でも長く天然の歯を維持したいという方は少なくありません。そういった患者様には、ご希望の通り天然の歯を長持ちさせるための治療を全力で行います。

患者様のご希望・ご状況に寄り添った治療

歯の状態が思わしくなく、インプラント治療を受けたいけれど、今すぐインプラントの費用を捻出するのは難しい、といった患者様も少なくありません。

『費用が工面できなければ治療は難しい』と断ってしまうのは簡単ですが、当院ではできる限り患者様のご状況に寄り添って治療することを心がけております。

例えば、インプラントの費用を工面するのに1年〜2年ほどかかるということでしたら、現在の歯をあと2年だけなんとか保たせるための治療をするので、費用が工面できるまでは今の歯を多少無理にでも維持させましょう。といったご提案を行ったこともあります。

またインプラント治療の費用を工面するのが難しければ、私の母に行った『接着性のブリッジ』や、精密で周囲の歯に負担をかけにくい『部分入れ歯』といった選択肢もあります。当院は必ずしもインプラント治療にこだわっているわけではありません。確かにインプラントは優れた治療方法ですが、患者様のライフスタイルやご要望などによっては、インプラント以外の治療をおすすめすることもあります。

私たちの考えた治療を押し付けるようなことはせず、患者様のご希望やご状況をお聞かせいただき、患者様と一緒に最適な治療を考えることで、これまでも患者様にお喜びいただいてきたのだと思っています。

正直なところ、悪くなってしまった歯は早く抜いてインプラントにしてしまうというのが、歯科医院の経営者の判断としては合理的です。ですが私にはどうしても、患者様を目の前にして『経営者としての合理的な判断』は出来ませんでした。医院の売上が多少減ったとしても、経営者としては合理的でなかったとしても、経営者ではなく歯科医師として、目の前の患者様一人ひとりと向き合い、寄り添った治療を行い続けることをモットーに、日々の診療に邁進しています。

ぜひ知って欲しい抜歯即時インプラントについて

当院では現在、インプラント治療のほとんどを、抜歯即時埋入と呼ばれる方法で行っております。抜歯即時埋入とは読んで字の如く、抜歯と同時にインプラントを埋入する方法です。

通常のインプラント治療では、抜歯後に数ヶ月の患部の治癒期間を設けますが、その期間中に歯を失った顎の骨が退縮し、インプラントを支えるために十分な骨が残らないケースがあります。

このような場合、治癒した患部を切開し、骨を増やすための治療を施し、さらにその後に数ヶ月間は骨が増えるのを待つことになります。そうすると実際にインプラント治療が始まるまで1年以上かかり、インプラント治療が完了したのは初診から2年後だった、というようなこともあり得ます。

それに対して抜歯即時埋入であれば、抜歯と同時にインプラントを埋入するため、歯があった箇所にすぐにインプラントが入ることで骨が減少するリスクを軽減できます。上記の例では2年かかったインプラント治療ですが、抜歯即時埋入なら数ヶ月程度で治療を終えられる可能性もあり、患者様の費用負担も軽減できます。そして何より、歯がなくて不便な期間を最小限に抑えられます。

通常のインプラント治療と比べて非常に難易度の高い方法で、抜歯即時埋入に対応できる歯科医院はまだまだ少ないのが実情です。だからこそ当院が抜歯即時埋入を積極的に取り入れ、患者様の歯が無い期間を少しでも短縮し、自由にお食事を楽しめたり、人前で大きくお口を開けてにっこり笑顔になれるように、当院が手助けをできればと考えております。

常に最新の技術を取り入れ続けています

患者様にとってより良い治療を行うために、当院は最新の治療技術を積極的に取り入れています。

先述したインプラントの抜歯即時埋入もそのうちの一つで、まだまだ日本国内で抜歯即時埋入が出来る歯科医院は多くありません。

最近だと、インプラントと骨との結合を待つ期間に、カスタムヒーリングアバットメントと呼ばれるキャップのようなものを作成し、治療の予後をより良くすることに取り組んでいます。この方法を取り入れている歯科医院は、2024年現在では全国的に見ても数えるほどかと思います。

専門的な話になりますが、通常のインプラント治療は、インプラントを埋入した後には歯茎をぎゅっと寄せて縫合することで、インプラントと顎の骨が結合するまで歯肉で蓋をするような方法を取ります。この方法は歯茎に強い負担がかかるため、歯茎が痩せてしまい、インプラントの上部構造を装着した際に清掃性が悪いような形態になりがちです。清掃性が悪いと汚れが付着し、それが原因でインプラント周囲炎と呼ばれる歯周病のような状態になることがあり、場合によってはインプラントが抜け落ちてしまいます。
これに対して、当院が取り入れているカスタムヒーリングアバットメントは簡単に言うと、歯茎を縫合して蓋をする代わりに、キャップのようなものを使用して歯茎に蓋をする方法です。患者様の抜歯窩(抜歯によりできた穴)にピッタリと合う形状の蓋(アバットメント)を、インプラントの埋入と同時にその場で作成して装着します。
これによって歯茎をぎゅっと寄せて縫合せずに治療を行えるので、歯茎が痩せにくくインプラントの上部構造を装着した際も、清掃性が高い形態を実現できます。清掃性が高ければそれだけインプラント周囲炎などの術後のトラブルを避けられるので、インプラントの長持ち、ひいてはお口の健康寿命を伸ばすことに繋がります。
私のスタンスとして、最新の技術を積極的に勉強し、患者様に有意義なものはどんどん取り入れていくようにしています。このページでも私の想いなどについて触れていますが、どれだけ想いがあっても想いだけで患者様の歯がよくなるわけではありません。歯科医院を開業し院長となった現在でも、自ら歯科医師としての知識・技術を高めて、患者様が満足できる治療をご提供することを使命として、日々勉強して技術のキャッチアップを続けています。

抜歯に至る前に、ぜひ一度ご相談にお越しください

当院の役割は、患者様の歯を適切に診断し、患者様の持っている選択肢を正しく伝え、それに応じて最適な治療を行うことです。

例えば患者様には抜歯が必要なのか、歯を残せるのか。抜歯する場合、抜歯しない場合でその後にどのような治療が必要になるか。それぞれの治療にどんなメリットやデメリットがあるのか。

正確にお伝えして、患者様が後悔のない選択をできるように導くことが、当院の使命だと考えております。そして最終的に患者様が選択した治療を、患者様にとって『選んで正解だった』と思えるように、全力で治療にあたっています。

当院はとにかく選択肢が豊富ですので、まずは話を聞きに来ていただいて、色々な選択肢の中から患者様が良いと思えるものが見つかった時は、患者様と我々の二人三脚で治療を進められればと思います。

できる限り天然歯を残したい、審美性を最優先したい、しっかり噛み心地が感じられるようにしたい、治療回数を減らしたい、費用を極力抑えたい…患者様によってご希望はさまざまです。しっかりとヒアリングに時間をかけ、私の母や現在通院されている患者様のように、あなたが優先したいことを叶えられる最適な治療をご提案します。

そのためには、繰り返しになりますが、ご相談をいただくタイミングがとても重要です。遅くなればなるほど選択肢が狭まってしまうので、できるだけ早い段階でご相談をいただくことが患者様ご自身のために大切なのです。特に重要なタイミングとしては、抜歯前にご相談いただくのか、抜歯後にご相談いただくのかで、治療の選択肢が大幅に変わります。これだけはぜひ覚えておいてください。

そして当院では、他院で抜歯診断された方や、歯がグラグラしている・歯が痛い、といった方への個別無料相談を実施しております。カウンセリング・検査に費用はかかりません。なるべく早い段階でのご来院をお勧めしておりますので、ぜひお気軽に当院の個別無料相談をご利用ください。

所属学会

  • 日本顕微鏡歯科学会 会員
  • 日本口腔インプラント学会 会員
抜歯に関するセカンドオピニオン

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